再生医療

当クリニックにおける「自家細胞による歯槽骨再生医療」は2026年7月の提供開始を予定し、準備を進めている段階です。現状では自家細胞による歯槽骨再生についてご相談をいただいた患者さんには、まず本再生医療の詳細を丁寧にご説明したうえで、希望される場合は新潟大学医歯学総合病院で治療をお受けいただいています。遠隔地での治療になりますが、当クリニックの院長が大学病院の治療に参与しますので、安心して再生医療を受けていただくことが可能です。

この再生医療は歯周病や歯が抜けた後に吸収された歯槽骨を再生することによって、ご自身の歯の寿命をのばしたり、インプラント治療を可能にする治療です。当クリニックにおいても、近い将来ご提供できる体制が整い次第、案内をさせていただきます。治療の内容や効果については、患者さんのご希望をお伺いしたうえで、可能なこと・難しいこと、メリット・デメリットをわかりやすく説明いたします。ご不安や疑問が解消されるまでしっかりとご案内いたしますので、再生医療に関心をお持ちの方は安心してご相談ください。

再生医療とは

再生治療

再生医療とは培養によってふやした自家あるいは他家の細胞を移植あるいは投与し、心臓や肝臓などの臓器、角膜などの器官の再生や機能回復治療に用いる医療一般をさしています。そこで使われる細胞は間葉系間質細胞(*以前は間葉系幹細胞と呼ばれていたもの)やiPS細胞といった遺伝的な加工によりいろいろな種類の細胞に変化できる能力を持った細胞があります。得られる効果は従来の薬剤による治療よりも高い効果が示されています。 歯科でも歯槽骨や歯周組織の再生を目的にした研究が盛んに行われきました。iPS細胞といった特別の細胞ではなく、比較的容易に採取ができて安全性も高い自家由来の間葉系間質細胞、顎骨や歯根の細胞を使った治療法が開発されています。

当クリニックの自家細胞による歯槽骨の再生

治療には顎骨の表面から採取した「骨膜細胞」を使います。骨膜は骨を包むうすい膜であり、骨の維持や骨折の治癒では主役を担います。したがって「骨膜細胞」は「強い骨形成力」を持つ細胞の集団と言えます。この骨膜細胞を培養室で増やし、投与して歯槽骨を再生するのが「培養自家骨膜細胞による歯槽骨再生療法」です。現時点でこの治療は開発した新潟大学医歯学総合病院口腔外科で行うことができます。当クリニックにおいても同じ再生医療を提供するための手続きを進めています。

自家細胞による歯槽骨再生の手順

歯茎の下にある骨の表面から採取した「骨膜細胞」を培養によって増やし、骨膜と似た膜状の細胞シートを造ります。これを歯周病で骨が吸収されてしまった部分やインプラント治療で骨が不足している部位に移植することで歯槽骨を回復します。

再生医療の信頼性と科学的根拠、安全性、効果について

当クリニックの再生医療は新潟大学医歯学総合病院で2007年から開発が進められ、これまでに100人を超える患者さんの歯槽骨再生に使用されてきた治療法です。その成果は、関連する様々な学会の重要なテーマを扱うシンポジウムで発表されるとともに国際学術誌に報告されています。当然のこととして、関連する法令と日本再生医療学会の方針を遵守して実施する治療法です。治療に用いる「培養細胞」の製造、品質の管理については公の審査機関や厚労省の関連部局、ならびに日本再生医療学会への相談を重ねて開発と運用が行われてきました。
昨今、自由診療で行われる再生医療において安全性や科学的根拠の欠如から、患者さんが健康面や金銭的トラブルを被る事例が散発しています。上述のように当クリニックでは安全性と科学性について現在の基準を満たすとともに、今後も継続してアップデートすることに努めています。

治療内容と効果については患者さんのご要望を踏まえて、できることとできないこと、利点と欠点をご理解いただけるまで明確に説明させていただきます。これらの点をふまえて、本再生医療に関心をお持ちの方はご心配なさらず、一度ご相談ください。