歯を失ってから何年も経つと、歯槽骨が痩せてインプラントの土台が不足してしまいます。これがインプラント治療を難しくしてしまう原因です。そのような場合には「歯槽骨造成術」で歯槽骨の形を回復してからインプラントを植立しなければなりません。

歯槽骨造成術では人工骨自家骨の移植が広く行われています。この方法は面倒な準備が不要であり、その特性を理解して使用すれば歯槽骨の不足を補う効果が期待できます。しかし、歯槽骨の萎縮が重度の場合、インプラントができるまで1年、場合によってはそれ以上の時間が必要になることがあります。

当クリニックでは、人工骨や自家骨に加え、培養自家骨膜細胞による歯槽骨再生療法を用いることができます。この治療法は院長が新潟大学医歯学総合病院で開発した再生医療です。なかでも人工骨や自家骨では歯槽骨造成が難しい重度の歯槽骨不足に効果を発揮します

学会でインプラント治療に携わる歯科医師から人工骨や自家骨による歯槽骨造成と自家細胞による再生医療の何が違うのか?という質問を受けることがしばしばありました。その答えは、培養自家骨膜細胞による再生療法が正常な骨を造ることが出来る治療法であるということです。意外に思われると思いますが、これまでの研究で骨を造る効果が最も良いと思われている自家骨の移植でさえ正常な骨を造ることが出来ていないことが示されています(ホームページの論文業績へリンク: 3, 7, 12番目)。言い換えれば再生医療によって造られた骨だけがインプラントとの強固な接合(osseointegration)が可能ということになります。

とはいえ、全ての患者さんに自家細胞による再生医療を行うことは医療費負担や提供体制からみて不可能です。そのため、骨造成の難易度や患者さんのご希望に沿って骨造成の方法を選ぶのが合理的です。当クリニックでは一般に行われる人工骨や自家骨から自家細胞による再生医療まで、患者さんにとって最適な治療を提供することを重視します。さらに、自施設で行うものから大学病院と連携しておこなう全身麻酔手術まで、大きさや難易度の違うあらゆる歯槽骨造成術を行うことが可能です。

歯槽骨の萎縮のためインプラントは不可能と言われた患者の方、あるいは人工骨や自家骨だけでは効果に不安をお持ちのインプラントを専門とする歯科医師の先生は 当クリニックに一度ご相談ください。