口腔外科治療

親知らず(智歯)の抜歯

親知らず(智歯)の抜歯

下顎の親知らずの多くが水平に倒れた埋伏歯(水平埋伏)として顎骨内で歯肉の下に残留します。ひとたび歯の一部が口腔内に露出すると、歯垢がたまり顎骨の腫れや痛み(智歯周囲炎)や隣の第2大臼歯の虫歯を誘発します。上顎にも親知らずがあり、放置すると同様に智歯周囲炎と隣接する歯の虫歯の原因となります。根本的な治療は抜歯になりますが、顎骨の深いところに「埋伏」する親知らずの場合、切開を伴う口腔外科手術が必要です。 親知らずがあるが、抜いた後の腫れや痛みが心配でなかなか抜歯の決心がつかない場合もあると思います。親知らずの抜歯は年齢と共に難しくなり、決心がついて抜歯をしたころには隣の歯の虫歯が進行して取り返しがつかないこともしばしばです。また、年齢が上がれば上がるほど、抜歯後の腫れと痛みは明らかに長期化します。これらが、たとえ自覚症状がなくとも、できるだけ若いうちに親知らずの抜歯をおすすめする理由です。

当クリニックでの親知らず(智歯)の抜歯について

当クリニックでの智歯抜歯について

多くの口腔外科医が大きく歯茎を切開し、骨を削除する抜歯を行っています。このような手技では手術中は麻酔が効いて痛みはありませんが、抜歯後に1週間前後の腫れと痛み、口を開けにくい(開口障害)、咀嚼障害などの不快症状が出てしまいます。また、親知らずの近くには太い神経と血管が走っているので、唇の知覚麻痺や抜歯後の出血といった合併症が起きてしまうことがあります。 当クリニックの智歯抜歯は不必要な歯茎の切開や骨の削除、無理な操作を行わない必要最小限の手術を基本とします。それは抜歯後の痛みと腫れ、合併症を最少にし、できるだけ早く日常を取り戻していただくことが目的です。 親知らずは時間をかければほとんどの場合抜歯できますが、重要なことは抜歯ができることではなく、その難しさやリスクを事前に正確に予想できることです。不快な症状と合併症を回避するための知識と技量、経験が大きくものをいう治療であると言えます。 安心して治療を受けていただくことに加え、痛みや腫れがある患者さんには迅速な治療を行いますので、親知らずの抜歯で不安をお持ちの方は一度ご相談ください。

各症状について

親知らず

親知らず

親知らずは前から8番目に位置する最も奥の歯で、一般的に18~20歳で生えてくる第三大臼歯のことです。智歯(ちし)とも呼ばれます。永久歯の中で最も遅く生えるため、歯並びのスペース不足により、横向きや斜めに生えたり、顎の骨の中に埋まったままになったりすることがあります(埋伏智歯)。その周囲に感染が起きると定期的な腫れと痛みを繰り返すようになります(智歯周囲炎)。

怪我、骨折や歯の脱臼

怪我、骨折や歯の脱臼

当クリニックでは、打撲や事故などによる唇や口の中の怪我や骨折の治療を行います。歯が抜けてしまった場合の再植手術も対応可能です。小さなお子さんの転倒による歯のぐらつきや、歯茎・唇からの出血など、お口まわりの外傷全般に診断と治療、必要に応じ高度医療機関への紹介を含む対応を的確に行います。

炎症

炎症

主に歯が原因の感染が原因で歯肉や顎に腫れや痛み(炎症)を生ずることがあります。進行すると痛みが強くなり、やがて病巣に膿が溜まります。特に、口の底や頸部に膿が溜まって大きく腫れると、嚥下困難や気道の圧迫による呼吸困難を引き起こすこともあります。このような緊急時には、全身管理と迅速に膿を取り除く処置が必要です。とにかく早めの治療が必須ですし、根本的な治癒のためには感染源の処置や除去が必要です。当クリニックでは適切な診断と処置、高度医療機関との連携で重症化の予防と完全な治癒、その後の噛み合わせの回復をサポートいたします。

口の中の粘膜・舌の異常

口の中の粘膜・舌の異常

お口の中の粘膜にはさまざまな症状を生じます。粘膜の異常は白っぽいものから赤みを伴うもの、イボのようなものから肥厚といった凸状の症状、潰瘍のような凹み、等々、硬さや痛みの種類も多様です。良性の腫瘍などは、摘出手術を行い、採取した組織を詳しく調べる病理診断が可能です。良性と思われる場合でも放置すると癌に変化する粘膜症状が数はすくないもののあります。もし良性か悪性かの判断が難しい、あるいは悪性を疑う場合は、連携している高度医療機関への紹介で的確な対応をいたします。

また、舌のピリピリとした痛みや口の渇き、味の異常といった症状も、口腔内の環境改善や内服治療で改善する場合がありますので、年齢のせいと諦めずにまずは当クリニックへお気軽にご相談ください。

顎関節症

顎関節症

「大きく口を開けられない」「顎に痛みがある」「開閉時にカクカク音がする」といった症状が現れる顎関節症も、当クリニックで治療が可能です。耳の前あたりにある顎の関節に異常が起こると、口の開閉が困難になったり、開ける際に痛みや異音が生じたりします。無理な顎の運動や噛み合わせの異常、精神的なストレスなど様々な病因が考えられます。食事、会話、あくび、といった何気ない日常では些細な症状のように思われがちですが、患者さんにとってはとても気になる、つらい症状です。噛み合わせ調整やマウスピースなどによる迅速な治療が慢性化や再発の予防に何よりですので、お気づきになりましたらできるだけ早めにご相談ください。

嚢胞(のうほう)

嚢胞(のうほう)

嚢胞とは、体内に発生する袋状の病変です。口腔外科で扱う主なものとして、発生原因から歯に由来する歯原性嚢胞と歯とは関係のない非歯原性嚢胞、歯からの感染に起因する炎症性嚢胞(歯根嚢胞)があります。また、嚢胞上の顎骨良性腫瘍も嚢胞様の症状を示すことがしばしばあります。その他、口唇や口腔粘膜、口底にできる唾液腺由来の唾液の貯留(粘液貯留嚢胞)もあります。症状は様々で治療法も病状に適したものを選択することが重要です。当クリニックでは専門医による的確な診断と治療を受けることができますので、お口の中の膨らみに気づかれた場合などなるべく早めにご相談ください。

口腔癌

口腔癌

口腔癌は舌、歯茎、頬の内側の粘膜など、お口のさまざまな場所に発生します。食道癌、咽頭癌、子宮癌などの癌と同じ種類の癌ですが、日本人では過去40年で6倍弱の増加傾向を示す癌であり、実はそれほど珍しいものではありません。早期であれば治癒率は90%を超えますが、進行癌では治すことができても、食べる、話す、飲み込むといった機能が著しく低下し、それがもとで寿命が短縮することもあります。女性男性を問わず術後の顔貌の変形も大きな後遺症の一つです。

高度医療機関を紹介される患者さんには「治りにくい口内炎だと思っていた」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。上述のように些細な症状についての相談と早期発見・早期治療が最も重要です。1か月以上続く「しみる」「赤み」「白斑」「しこり」「潰瘍」「繰り返しできる」「なかなか治らない」「急に大きくなった」など、いつもと違う口内炎の症状が現れた場合は、ますは当クリニックでも十分な判断ができますので早めにご相談いただければと思います。

鎮静法

笑気鎮静法

歯科治療で一般的に用いられる注射麻酔は、治療する部分の痛みを取り除く局所麻酔です。そのため、痛みは感じませんが、歯を削る感覚や音は残ります。歯科治療で嫌な経験をした患者さんの中には歯科治療に恐怖心を持つようになり、歯科治療を安心して受けられなくなります。重度では歯科治療の際に、吐き気を起こす、パニックに陥いる、気を失ってしまう、等の歯科治療を困難にする強い心身の症状が出てしまう場合があります。これを歯科治療恐怖症と言います。 当クリニックは歯科治療に恐怖心をお持ちの患者さんに対しては静脈注射や笑気吸入による鎮静法を行う準備があります。歯科治療に精神的な負担を感じられる患者さんはご相談ください。